お盆期間に昨年末にお引渡しをしたお客さんから
「自宅の床が水漏れしている。さらに下の階にも漏水している」
連絡がありました。
全室リフォーム済の物件だったので
配管などは新たに工事していたはずです。
私に電話があった時点で
マンションの管理会社が水道屋さんを手配していたので
状況を確認しました。
※マンションの場合、専有部分と共有部分に分かれるためどこで水漏れをしたかが重要です。
そうしたらなんと
「エアコンの排水ホースが抜けている」
とのことでした。
通常であればバルコニー部分に室外機を置き
排水もバルコニー部分で行うのですが
マンションの中部屋などの場合はそれができません。
なので事前に先行配管を壁の中に通しておくことがあります。
今回のお部屋は洗面台の下で排水ホースをジョイントしていました。
そのジョイント部分が抜けていたんです。
写真の左側がエアコンの排水ホースです。
なのですぐに売主さんに連絡をして
対応をしてもらうことになりました。
マンションの場合、戸建と違い床下に潜ることができないので
修繕するには床や壁を壊すしかありません。
すぐに工事業者さんを手配してもらい
取り敢えずの応急処置をしてもらいました。
リビング部分なども床が水浸しになっているので
この部分も貼替が必要です。
実際問題は工事をした施工業者が悪いわけで
売主さんが悪いわけではありません。
(この施工業者はすでに廃業しているようです)
とはいえ不動産業者として物件を販売している以上は
必ず責任を取らないといけません。
(不動産業者が売主の場合は2年以上の瑕疵担保責任をつけないといけません)
資材の発注や管理組合の届出などをして
水漏れ発生から約2週間経過してからの工事開始となりました。
フローリングの貼り替えも行うので
当然ですが荷物も出さないといけないし
住むことはできません。
なので10日間ぐらいはホテル暮らしとなるようです。
今回は不動産業者が売主なので
全て売主負担で修繕できますが
これが個人間だったらと思うとゾッとします。
通常、築年数が古い物件は
瑕疵担保責任免責となることが多いです。
つまり何も保証がないということです。
となると修繕費用は全て買主さん負担になる可能性があります。
下階にも水漏れしているので当然、下階の部屋の修繕もいりますし・・。
「2年間の瑕疵担保責任があって良かった~」
と初めて思いました。