不動産の仕事は契約が一つのゴールではありますが
実際には契約後にもたくさんの業務を行う必要があります。
契約から物件のお引渡しまでは通常1ヶ月~2ヶ月ほどです。
この間に不動産業者は数多くの手続きや調整を行っています。
お客さん側ではわかりにくい不動産仲介業者が契約後に行っている仕事をご紹介します。
① 住宅ローンの本申込み・金銭消費貸借契約のサポート
住宅ローンを利用するには売買契約後に
・融資の本申込
・住民票等の必要書類準備
・金銭消費貸借契約(金消契約)
を行う必要があります。
金融機関との日程調整から始まり
契約書・重要事項説明書、謄本や建物図面などを金融機関に渡します。
本申込が承認された後に行う金消契約時には新住所に移転した住民票、印鑑証明書も必要になります。
どの書類が何部いるかも銀行、司法書士に確認して取りまとめて買主さんに連絡をします。
② 司法書士との打ち合わせ
所有権移転登記や抵当権設定登記を行うため
・登記書類の確認
・見積の取得
・決済当日の段取り
などを司法書士と確認します。
ネット銀行を利用の場合は銀行側指定の司法書士
売主さんが不動産業者の場合は売主側指定の司法書士
と連携をする必要があります。
③ 建物、オプション工事、リフォーム立ち会い
新築か中古でも変わってきますが建物の立ち会いもあります。
新築戸建の場合だと売主さん、買主さん同席のもと
建物に大きなキズや汚れがないか、ドアの開閉に問題がないかなどのチェックをします。
新築戸建でオプション工事を行う際の立ち会いも仲介業者が立ち会います。
中古戸建の場合でリフォームが必要な場合はリフォームの立ち会いも仲介業者が行います。
④土地家屋調査士への依頼
契約した物件が土地の場合は確定測量が必要なケースが多いです。
そのため土地家屋調査士さんに測量の依頼をします。
古い物件の場合は境界杭がないこともあります。
隣地所有者、道路部分は役所との境界立会を行い杭を入れてもらいます。
⑤解体工事の依頼
古い家が建っている場合は解体が必要なこともあります。
その際は解体業者から見積もりを取得します。
同じ建物を壊すのでも業者によって金額が大きく変わります。
解体期間中は大きな音や埃が舞う事が多いので近隣住民の方から苦情が出やすいです。
ただ安いだけではなくしっかりと現場管理ができる業者さんを選ぶ必要があります。
以前、売主さんが依頼した業者さんでの解体工事では当社に連絡が入り何度も現場に行くことになりました・・・。
・売主さん
・買主さん
・司法書士さん
・金融機関担当者
・仲介業者
の予定を合わせる必要があります。
融資の実行、残代金の振込、登記の申請は平日しかできないので
基本的には平日の午前中に設定することが多いです。
月~金の間で火曜、水曜が休みの不動産業者が多いので
必然と月、木、金にお引渡しとなるケースが多いです。
(ちなみに当店は火曜でも水曜でもOKです)
売主さんが個人の方で土地・建物に抵当権が設定されている場合には
借入銀行にも連絡をして一括返済時の残金の確認、解除証書の取得方法なども確認します。
・電気
・ガス
・水道
・インターネット
・引っ越し業者の手配
などの手続きも必要になります。
当社では必要に応じてご紹介させていただいております。
⑧決済・引渡し
引渡し当日は銀行に集まることが多いです。
(ネット銀行の場合は不動産業者の事務所が多い)
・売買代金、固定資産税の清算金のお振込
・所有権移転登記申請書類への署名押印
・鍵、各種説明書などの受け取り
・仲介手数料の支払い(必要な場合)
などを行います。
時間的には1時間程度で完了します。
大きな金額が動きますが振込なので数千万円が目の前に出てくることはありません。
無事に終わればその日から土地。建物はあなたのものです。
早い方だと決済日の午後からお引越しをする方もいます。
契約後こそ不動産業者は忙しい!
不動産業者にとって契約はゴールでもありスタートです。
しかも契約後というのは引渡しまでの期間が決まっています。
登場人物も多くなりますし必要な手続きもたくさんあります。
ここをおろそかにしてしまうと決済日に間に合わなかったりすることもあります。
特に決済が重なったときなどは進捗状況を把握するだけでも大変になります。
(同時進行でお客さんの案内や問い合わせ対応などもあります)
目に見えない部分ですが不動産業者は意外と細かく動いているですよ。