「家賃を毎月、払うのはもったいないなぁ」
と感じている方も多いでしょう。
自宅のポストに投函される住宅の広告を見ると
・自己資金がなくても購入可能!
・今の家賃より安くなる!
と書いてあったりしますが本当でしょうか?
結論から言うとほとんどの場合、本当だと思います。
(月々の返済があまりにも少なく設定されている場合は
ボーナス払いが多めになっていることが多いです。)
住宅購入に自己資金は不要?
現在の住宅ローンはほぼ諸費用まで借入が可能です。
銀行によって諸費用に含めれる項目は変わりますが
不動産屋さんが提出する諸費用詳細のものであれば
ほぼ問題ありません。
一般的に諸費用に含めれないものは
家具、家電(エアコンを除く)ぐらいです。
ほとんどの諸費用が借入可能ということは
実質、自己資金は必要ありません。
とは言っても現金で用意しないといけないお金がいくつかあります。
その中の一つが「手付金」です。
手付金は売買契約時に売主さんに支払うお金です。
諸費用も含めて全て借入可能ですが
融資実行(お金を借りる日)は物件の引渡日です。
この部分のお金の流れが少しわかりにくいので
細かく説明していきます。
物件価格:3,000万円
諸費用:300万円
手付金:100万円
借入金額:3,300万円
という条件で物件を購入するとします。
2月5日 売買契約(手付金100万円が必要)
3月10日 物件の引渡、融資実行
手付金は売買代金に充当されるので
お引渡し時に売主さんに支払う金額は
3,000万円-100万円=2,900万円
です。
諸費用も含めて計算すると
物件価格分(2,900万円)+諸費用(300万円)=3,200万円
がお引渡し時に支払う金額です。
借入金額は3,300万円なので
3,200万円を支払うと手付金分の100万円が手元に残ります。
住宅購入費用を全て借入でまかなえるので
自己資金が無くても住宅が購入できました。
手付金が用意できない場合はどうしたらいい?
手付金の額は一般的に物件価格の1割程度と言われていますが
実際にはここまで多くありません。
(体感的には5%ぐらい)
建売の場合は売主さんにもよりますが
最低でも30万円~50万円程度で契約な場合が多いです。
広告などを見て
「自己資金がいらないなら住宅を買おう!」
と思う方もいますが
先ほどの説明の通り手付金は必ず現金が必要です。
とはいえ「今はまとまった現金がない」という方もいるでしょう。
そんな時はまず手付金分の自己資金を貯金しましょう。
30万円であれば月々3万円の貯金をすれば1年で貯まります。
そのために必要なのはまず家計の無駄を見つけることです。
その次の段階は「不要な物を売る」ことです。
今はメルカリやヤフオクで不用品をすぐに売ることができます。
家の中の荷物も減ってお金が手に入るので一石二鳥です。
ですが1年経てば現在、販売中の物件は
ほぼ確実に販売終了しています。
実際に見学してあなたの条件にピッタリだと感じたら
購入したいという気持ちが大きくなるでしょう。
そんな時の最終手段はお金を借りることです。
借りると言っても金融機関から借りるのではなく
親族、友人などから借りましょう。
住宅を購入する前には必ず事前審査を行うので
いくらまで借入可能かは明確になります。
購入のスケジュールなどを説明して
1ヶ月後には必ず返済可能という証拠を持ってお願いしましょう。
それが無理であれば諦めて自己資金を貯めましょう。