講義4:お金のこと
不動産業者が言わない住宅ローンの仕組み
銀行の金利システムは数年後に金利が上がることがあります。
例えば三菱UFJ銀行の3年固定金利を見てみると
2019年11月の金利は0.49%で借入可能です。
銀行の金利は基本的に
店頭表示金利―優遇幅=借入金利
となります。
三菱UFJ銀行の店頭金利は2.94%で優遇幅は2.45%です。
なので2.94%-2.45%=0.49%
となるわけです。
店頭表示金利が上がるか優遇幅が減れば
借入金利は高くなるということです。
店頭表示金利自体は市場に連動しているので
将来的に上がるか下がるかは誰にもわかりません。
しかし優遇幅は減ることがあらかじめ決まっています。
三菱UFJ銀行の場合は
当初3年間は2.45%の優遇ですが
4年目以降の優遇幅は1.8%~1.85%となります。
今と同じ店頭表示金利だとしても
確実に0.6%ぐらいは上がるわけです。
3,000万円の借入ので0.6%金利が上がると
月々の支払額は8,200円ぐらい増えます。
年間で約10万円の増額となります。
今より店頭表示金利が安くなれば
支払額は増えませんが現在の金利は過去からみても
最も安い水準を推移しています。
今の段階でこれ以上金利が下がるというのに
期待をするのはナンセンスです。
ちなみにほとんどの銀行がこういったシステムですが
このことを知っているお客さんはほぼいません。
不動産業者は知っていても
お客さんにデメリットになることなので
基本的には教えてくれません。
というか知らない営業マンも多いです。
#不動産ブログ