正しい資金計画とは?
ここまでである程度住宅を購入するのに必要なお金がわかりました。
続いてはどのように資金計画を立てるか?という部分です。
多くの方は住宅購入の際に住宅ローンを利用します。
その中で一番大事になってくるのは
自分自身が返せる金額を知ることです。
一般的に銀行がいくらまでお金を貸すかは
返済比率というものを使って計算します。
※返済比率とは年収に対してローンの返済に充てれる比率を指します。
仮に年収が500万円で返済比率が30%だった場合は
500万円×30%=150万円となります。
月々にすると12万5千円です。
年収500万円の方だと
月々12万5千円までなら返済可能と考えているわけです。
ちなみに月々12万5千円というのは
0.6%の金利だと約4,700万円
1.17%の金利だと約4,300万円
です。
ここで注意する点は
年収500万円というのは額面での収入で手取り収入ではありません。
お給料明細を見ればわかりますが
社会保険料、厚生年金、所得税などで
額面の2割程度はひかれていると思います。
500万円から2割を引いた手取り金額は400万円です。
月々で考えると約33万円です。
実際にはボーナスなどもあると思うので
月々の手取り収入はもう少し減ると思います。
銀行の考える返済比率上限の12万5千円というのは
手取り収入の内の40%です。
光熱費の支払いや車関係の費用、生命保険や食費などの生活費のことを考えると
収入の40%を住居費用に充てるのは流石に行き過ぎです。
一番最初にお伝えしたように
住宅を購入する最大の目的は
「あなたとあなたの家族が豊かになること」
です。
収入の40%を35年間払い続けるのは無理ではないかもしれませんが
余裕がなくなってしまう可能性が高いです。
一般的に住居費用は手取り収入の30%以内が理想とされています。
それを踏まえると9万円~10万円ぐらいが理想的です。
借入金額としては3,500万円以内となります。
借りれる額と返せる額が違うとご理解いただけたと思います。
返せる額も「今、返せる額」ではなく「将来も返せる額」である必要があります。
今は夫婦共働きだとしても奥様は子供の出産で働けなくなるかもしれません。
子供も成長に応じて必要なお金の金額は変わってきます。
車だってずっと乗り続けられるわけではありません。
電化製品だって故障するし建物のメンテナンス費用も必要です。
今回は35年の返済で計算をしていますが
定年後までローンが残る場合は年金で生活ができるのかなども考えていかなければいけません。
不動産業者が提示する資金計画は基本的には一番安い金利で計算されています。
安い金利を選択することで月々の返済額を少なく見せているんです。
不動産業者はあなたが住宅を購入したら終わりですが
あなたは住宅を購入してからが始まりです。
家族を幸せにするために購入した住宅が結果的に家族を苦しめるという可能性もあります。
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