住宅購入は気に入る物件を見つけるのも大変ですが購入物件が決まってからもやることは盛りだくさんです。
本日は申込からお引渡しまで時系列で説明していきます。
気に入る住宅が見つかったらまずは購入申込書を提出します。
この際に価格の交渉や契約予定日、お引渡しの予定日、住宅ローンの有無、手付金の額などを記入します。
売主さんに
「こういった条件で購入希望します」
という意思表示になります。
購入申込を受け付けてもらえれば1番手の交渉権があるので
他の方が購入申込をしても2番手となります。
価格交渉や諸条件の交渉は売主さんと仲介業者が行います。
価格交渉などがなければ特に問題なく次のステップに進めます。
交渉幅があまりにも大きいと売主さん側に契約を断られる可能性もあります。
住宅ローンを利用する場合は本審査の前に事前審査というものがあります。
所得証明書や本人確認資料と合わせて銀行指定の用紙に記入をします。
※事前審査が通っていないと購入申込を受け付けてもらえない場合もあるので購入希望の住宅が見つかる前に提出するのがおススメです。
売主さんとしても「実際に購入できるかどうか?」は大事な部分でもありますし価格交渉などがあるのであれば購入できるという根拠が欲しいものです。
事前審査に掛かる日数は早ければ2日、遅くても1週間程度で結果が出ます。
売主さん、買主さんの条件にお互いが納得となれば不動産売買契約となります。
大体ですが購入申込を提出してから1週間~10前後で契約になることが多いです。
価格交渉をしている場合などはできるだけ早く契約した方が良いでしょう。
というのは購入申込はあくまで形式的なもので法的拘束力がありません。
契約日までに他の方があなたより高く買うと言ってきた場合、せっかく交渉した金額では購入できなくなります。
交渉権は1番手のあなたにありますが2番手の方より安い金額でしか購入しないと言えば交渉は決裂し2番手の方に交渉権が移ります。
不動産契約に必要なものは
・手付金(住宅価格の1割程度)
・契約書に貼付する収入印紙
・本人確認資料(免許証など)
・印鑑
時間的には1時間、長いと2~3時間かかることもあります。
この段階で契約に対して不明な点があればしっかりと確認しておきましょう。
契約書に印鑑を押した時点で契約成立となりその後は手付金放棄での解約となります。
不動産契約が終わったら次は住宅ローンの本申込です。
事前審査が通っていて本申込で否認になることはまずないのでご安心ください。
※会社が倒産した、新たな借入をしたなどの理由があれば否認となる場合はあります。
本申込時に必要な書類は
・実印
・印鑑証明
・所得証明
・住民票
がメインです。
それ以外に車のローンなどがある場合はその返済予定表も必要です。
本申込は提出から10日~2週間程度の期間が必要です。
正式名称は金銭消費貸借契約(きんせんしょうひたいしゃくけいやく)です。
不動産業者や銀行マンは略して金消(きんしょう)と言います。
金銭消費貸借契約時に必要な持ち物は
・住民票(新住所)
・印鑑証明(新住所)
・金銭消費貸借契約書に貼付する収入印紙
・実印
などです。
金消時に提出する住民票、印鑑証明は新住所(購入する住宅の住所)なので金消の前に住所移転が必要となります。
住宅ローンは住むことが前提で金利や返済期間の優遇を受けることができるローンなので住んでいるという証明のために住民票を移す必要があります。
実際にはまだ引っ越していない状態で住民票を移すのですが役所に行くと
「引っ越してからしか住民票の移転はできない」と言われるケースがあります。
そうなると面倒なので「引っ越した、住んでいる」と言って問題ありません。
住宅のお引渡し、住宅ローンの実行、所有権移転登記は全て同じ日に行います。
銀行が開いている時間しか振込手続きができないので平日の午前中や午後1番で実行することが多いです。
住宅ローンが実行されたら
売主さん、仲介業者、司法書士、銀行の保証料などをお支払いします。
その際に必要な諸費用はこちら
↓
住宅購入は数千万円のお支払いをすることになりますがほとんどが振込なので実際に現金を目にすることはありません。
通帳に印字されて右から左にお金が移動するだけなので少し寂しい気もします(笑)
お引渡し時に必要な持ち物は
・住宅ローンの借入をする口座の通帳
・銀行印
・実印
・住民票(新住所)
・印鑑証明(新住所)
などです。
住宅代金の振込手続が終われば売主さんから鍵などを受け取り取引終了となります。
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住宅事前審査(2日~1週間)
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不動産売買契約(申込から1週間程度)
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本申込(2週間程度)
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金銭消費貸借契約
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お引渡し(申込から1ヶ月~2ヶ月程度)
となります。
その際に住所移転や役所での書類取得などがあるので平日しか動けないという方はゆとりを持ったスケジュールで動くと良いと思います。
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