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時にはスムーズに進まないこともあります。

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時にはスムーズに進まないこともあります。

カテゴリ:不動産社長の本音
最近は瀬戸市や一宮市で売却依頼を受けている物件があり
比較的、移動が多かったです。

瀬戸の物件はデイサービスで利用していた建物があったのですが
建物を壊して新たに住宅を建てるというお客さんが購入してくれました。

ご両親と一緒に住むために土地を探していたのですが
依頼を受けていた土地は駅から徒歩5分の駅近の土地だったので
瀬戸市の中では高めの坪単価でしたがお話しがまとまりました。
(建物も新しかったので建物代も売買代金に含まれています)

建物はないのに建物の登記がある!?

実は今回の土地は数年前にも売り出しをしていて
もうすぐ契約という所までお話しが進んでいたようです。

契約に至らなかった理由としては
現状は建っていない建物の登記が見つかったからです。

通常は建物を取り壊した際に「滅失登記」をして
建物の登記をなくす必要があります。

ですが今回の土地は滅失登記をしていない建物がありました。

滅失登記は原則として所有者が行う必要があります。
ですが今回の建物は土地の売主さん名義ではありませんでした。

所有者さんは謄本を調べてすぐにわかったので
滅失登記の依頼をしたのですがなかなか動いてくれなかったようです。

土地家屋調査士さんや法務局に相談をしたそうですが
結局、滅失登記をしてもらえず契約がまとまらなかったようです。
(住宅ローンを借りる時に他人名義の建物登記があると融資が承認されないケースもあります。)

当社にて売却依頼を受けてから建物の名義さんとお会いして
建物の登記が残っている事や
登記が残っていると相続の時に面倒になる事などを
説明し滅失登記を行うという事に了承して頂きました。
(この時点では話しのわかる人だなぁという印象)

後日、土地家屋調査士さんと一緒にお伺いし
滅失登記についての委任状をもらうことにしました。

とここまでは何の問題もなく順調だったのですが
数日後に「土地の所有者が挨拶するのが筋じゃないのか」と・・・。

土地の所有者さんからすると
「自分の土地に勝手に登記をされた」
という認識です。
「迷惑を掛けられているのはこっちなのになんで挨拶をしないといけないんだ!」
となってしまいます。

仲介業者としてはまぁ面倒な話しです。
しかも建物の名義人は売買に関係ない第三者です。
上手くまとめても1円にもなりません。
しかも瀬戸に住んでいるので行くだけで1時間は掛かります。

とはいえ乗り掛かった舟なのでなんとかするしかありません。
春日井の法務局には2回行き
瀬戸には3回、説明に行きました。
最終的には滅失登記を無事に出せたので良かったです。

2週間後には滅失登記も終わり後は引渡しも問題なく終わりました。
売主さんにも喜んで頂けて満足満足と思っていたら1週間後に連絡がありました。

一難去ってまた一難

建物を解体した所、地中から色々なものが出てきました。
建築に支障がない程度の瓦や石などは売主さんに責任はありませんが
大きな石などは地中埋設物と言って売主さん側で撤去するのが一般的です。

今回出てきたのは下の写真のものです。

灯篭とかが出てきてます。

コンクリートブロックや大きめの瓦も出てきました。

既存の建物は築10年以内のもので新しく建築する際には
ある程度地面を掘るので地中埋設物は無いだろうと考えていました。

地盤から2m程度の所から出てきたので以前、建築する際にわかったとは思います。
売主さんも知らなかったようなので建築会社が黙っていたんでしょうね。

古い住宅が建っていた土地は色々ものが出てくることもあります。

上記のように瓦や石は日常茶飯事で折れた電柱や電化製品、自転車が出てきたこともあります。

個人の方が売主さんの場合、契約不適合責任は3ヶ月程度しか付きません。
土地の場合は引渡し後すぐに建築しない場合、3ヶ月を過ぎてしまうこともあります。
すぐに建築しない場合はお金はかかるかもしれませんが
契約不適合責任の期間内に一度、地中埋設物の有無を確認しておくと良いと思います。

ちなみに今回の地中埋設物の撤去費用は約80万円でした。


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