不動産価格は年々、上昇している
ということはあなたもご存知だと思います。
今日は当店のお客さんが購入した実例を踏まえて
どれぐらい不動産価格が上がっているのかを解説していこうと思います。
購入したのは7年前。今の価格はいくらになる?
本当は10年以上前の物件で比較がしたかったのですが
現在、手元のある契約書が一番古くて7年前でした・・。
物件は名古屋市名東区の中古マンションです。
2003年築なので現在で築19年。
購入したのが2015年なので築12年の頃に購入です。
お部屋は3階の角部屋で広さは90.38㎡の4LDKです。
気になる購入価格は2,580万円でした。
築12年で4LDKの角部屋(90㎡以上)で2,580万円は
なんだかとても安く感じますね。
では現在の価格はいくらぐらいになるでしょうか?
不動産の査定方法はいくつか種類がありますが
基本的には周辺相場で決まることがほとんどです。
なので今回は周辺の物件との比較をしていきます。
同じマンションで事例を探したら1件だけありました。
事例のマンションは
4階の中部屋で間取りは2LDK(73.84㎡)です。
リフォームなどはされていないと思います。
このお部屋が2021年7月に2,100万円で成約しています。
単純に㎡単価で考えると
4階のお部屋は2,100万円/73.84㎡=28.44万円
となります。
当店で購入したお客さんのお部屋であれば
90.38㎡×28.44万円=2,570万円です。
ただ角部屋というのは希少性があるので
中部屋と比べたら単価は高く設定できます。
仮に5%だけ高くすると
28.44万円×1.05=29.86万円
29.86万円×90.38㎡=2,698万円
10%高くすると2,827万円になります。
購入価格が2,580万円で
今、売りに出したとすれば
2,570万円~2,827万円ぐらいで
販売は可能でしょう。
なので物件価格は
トントンぐらい~プラス300万円ぐらい
上がったということになります。
マックスで1割ぐらいの上昇となります。
実際にこれだけだと
7年で1割の上昇なのですが
7年という時間が経過しているので
通常は物件価格自体は安くなります。
償却分も計算に入れて考えると
上昇の幅はもっと大きくなります。
鉄筋コンクリート造の建物の償却年数は47年です。
(税金の計算に用いるもので建物の耐久年数ではありません)
減価償却率は年間で0.022です。
今回の物件だと年間で567,600円の償却です。
7年経過しているので
25,800,000円の物件は3,973,200円だけ
価値が下がったと考えられるので
2022年現在の価格は21,826,800円となります。
2015年当時と同じ相場、同じ環境で
7年経過していたら物件価格は2,180万円ぐらいということです。
2,180万円の物件が2,800万円ということは
3割ほど物件価格が上がっているというわけです。
(中古マンションは体感的にも3割ぐらいは上がっています)
ありえない仮定ですが今回の事例のマンションを
今、購入しようとすると3,300万円とかになります。
実際にこの地域の築12年程度の物件で
角部屋、90㎡の物件は3,300万円以上で販売されています。
今後、物件価格が上がるかどうかは私にはわかりません。
ただこういったのはあくまで結果論です。
「もう少し待てば安くなるかも」
という考えは今すぐ捨てましょう!
いつもお客さんには話していますが
「欲しいと思った時が買い時」
だし
欲しいと思った物件が資金的に買えるなら買うのが正解です。