以下の表からもわかるように日本は海外と比べ中古の住宅より新築の方が需要が大きく取引量も多いです。
アメリカの新築着工数が55万に対して日本は98万となります。
アメリカの人口は3.2億人なので日本と比べて1億人も多いです。
しかし新築の着工数はアメリカのほぼ倍です。
日本は国土が狭いにも関わらず新築ばかりが建てられていて中古物件は流通量全体の2割程度しか取引がありません。
私たち不動産業者が中古の建物を査定する際、木造住宅だと築20年~25年で建物の評価は0円となります。
もちろん適切な維持、修繕をすればまだまだ住める住宅もたくさんあります。
しかし
「住める=売れる」
とはなりません。
中古の住宅に1,000万、2,000万とリフォームにお金をかけるぐらいであれば新築を建てるという選択肢の方が多いからです。
・所有権移転時の登録免許税減額
・固定資産税の減額
・住宅ローン控除の利用
が代表的なものです。
一定の条件をクリアすれば住宅ローンの金利が安くなることもあります。
中古住宅でも条件を満たせば上記の優遇を得ることは可能ですが検査などが必要になります。
ここからは個人的な見解ですが不動産、建築業界というのはとても裾野が広い業界です。
家を1件、建てるのにはとてもたくさんの人がかかわります。
設計から始まり解体工事、足場工事、基礎工事、鉄筋工事、大工工事、配管工事、ガス工事、内装工事・・・。
たくさんの人が関わりたくさんのお金が流通し経済を良くするという国策だと思います。
住宅を探す際は流通量を踏まえると新築戸建を視野に入れた方が希望の住宅が見つかりやすいです。
価格的にも中古住宅と変わらない値段で新築が購入できることもあります。
もちろん中古住宅が悪いわけではありません。
丁寧にメンテナンスされた中古住宅もありますし、立地や価格に納得ができるのであれば大規模なリフォームを行うことで室内を新品同様にすることも可能です。
実際に私のお客さんで1,000万円近い金額をかけてリフォームした方もいらっしゃいます。
設備は全て入れ替え、間取りも変更し外壁塗装などもしたので中古とは思えないぐらいの住宅になりました。
最初から「新築限定」とか「中古限定」と決めてしまうとどうしても候補が減ってしまいます。
幅広い視点で探していきましょう!
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