「住宅購入はリスクが高いから
賃貸を借りる方が良い」
という意見を見聞きしたことがあると思います。
お金の事などを解説している
某YouTuberの方も住宅は賃貸という意見のようです。
話しを聞いていると
「確かに!賃貸の方が良いかも!」
という気持ちになる方もいるでしょう。
ちなみにそのYouTuberの方は
会社経営もしているので
一般人レベルの所得ではありません。
そういう方は可処分所得もあるし
万が一の時の為の預貯金もたくさんあります。
だからこそ賃貸でも問題はありません。
(保険にも加入していないそうです)
個人的には
そもそもの生活水準や所得が大きく違う方の意見を
鵜吞みにするのも如何なものかと思います。
まず考えられるのは
家賃が払えなくなった時に
莫大な借金が残るという点です。
住宅ローンの返済が滞れば
強制的に住宅を売却して
お金を返す必要があります。
(これを競売といいます)
仮に3,000万円の新築戸建を購入して
5年後に売却となったとします。
2,500万円で売却ができれば
3,000万-2,500万円=500万円
となり500万円が売却損となります。
ではどれぐらいの借金が残るかを計算してみましょう。
金利0.5% 35年ローンで借りているとしたら
住宅ローンの残債は約2,600万円です。
なのでマイナスになる金額は
2,600万円-2,500万円=100万円
となります。
これぐらいのマイナスで人生が終わるほどではないと思います。
物件購入時、売却時の諸費用を考慮しても
マイナスは500万円程度でしょう。
大きなマイナスではありますが
これでも人生が終わるレベルではないでしょう。
将来的に売却できる価格を想定しておけば
住宅を買うこと自体はそこまでリスクではありません。
相場以上の高値で物件を購入するというのはリスクですが
この辺りは少し相場の勉強をすれば回避できるレベルです。
リスクになるかどうかは
購入する人の属性や購入する物件によって変わります。
なので
住宅購入はリスクだらけ
という考えは持たない方が良いでしょう。
賃貸、購入のメリット、デメリットを理解して
自分自身の収入や家族構成などを考えて
どちらが良いかを選択するのが正解です。
他にも住宅購入のリスクはありますが
それはまた次の機会に。