昨日のブログで
「建売を自分好みにリフォームする」
という選択肢をお話ししました。
そんなことをするぐらいなら
最初から注文住宅を建てればいいじゃないか
と思う方もいるでしょう。
実際に建てれるならそれが一番良いでしょう。
ですが土地を購入して注文住宅を建てるというのは
想像している以上に難易度が高いんですよ。
注文住宅が難しい理由
①販売されている土地が圧倒的に少ない多少の地域差はあったとしても
建売と比べると土地自体の販売数は少ないです。
販売数が少ないということは比較もしにくいし
そもそも条件に合う土地が見つからないことが多いです。
なぜ土地の販売が少ないかというと
答えは簡単で建売業者が購入するからです。
つまり市場に出ている土地というのは
建売業者が購入していない土地です。
購入していない理由としては
ほとんどの場合は価格でしょう。
(業者は相場以下で土地を購入します)
②建築後のイメージが湧かない
土地から注文住宅を建てるということは
土地自体は更地の状態です。
つまり建物を見ていない状態で
土地を決めないといけません。
当然ですが日当たりや眺望なども
全く分かりません。
最近はパースなどで立体的に見れますが
それでも実際の家とは大違いです。
イメージが湧かなければ
購入に踏み切ることは難しいでしょう。
③プラン作成に時間が掛かる
気に入った土地が見つかって
そこからハウスメーカーを探して
プランの作成をしてもらい
建築費の見積もりを出してもらうのに
恐らく1週間前後は掛かるでしょう。
その間に土地が売れてしまうこともあります。
売り出したその日に申込みが入る事も
珍しいことではありません。
④建売と比べて予算が高くなる
直近でご契約となったお客さんの事例を出すと
土地の面積が約45坪
建物の面積が約30坪
の物件を3,850万円でご契約となりました。
土地の相場を50万円と仮定すると
土地価格は50万円×45坪=2,250万円
建物価格は
3,850万円-2,250万円=1,600万円
となります。
建物の坪単価は約53万円です。
この坪単価は
地盤調査、造成、外構工事、屋外給排水工事、水道の市納金など
全てを含んだ価格です。
(テレビアンテナ、網戸は別途費用ですが・・)
注文住宅だと全てを含んで1,600万円という金額は難しいでしょう。
仮に2,000万円で建築できたとしてm
土地代:2,250万円
建物代:2,000万円
合計:4,250万円
となります。
思い通りの間取り、仕様にはできますが
建売と比べて安くなることはまずありません。
それ以外にもデメリットはたくさんありますが
これ以上、例を挙げると注文住宅を否定していると
思われてもいけないので辞めておきます。
注文住宅でも建売でも
選択肢を増やしておいて
悪いことはありません。
注文住宅を検討していても
建売を見学してみるのも良いと思います。
ちなみに私が今までご契約したお客さんで
注文住宅の割合は1割以下だと思います。