住宅を購入する場合に
ほとんどの方が利用する住宅ローンですが
一般的に「団体信用生命保険」に加入しています。
団体信用生命保険の内容で住宅ローンを選ぶ方もたまにいます。
実は意味がない!?全疾病保障は適用されるハードルが高い!
金利の面で有利なネット銀行ですが団体信用生命保険も一見良さそうに感じることもあります。
例えば住信SBIネット銀行の住宅ローンは
変動金利 0.457%(2019年11月現在)
で最安値に近いですし
団信も一般団信+全疾病保障までついています。
全疾病保障はガン、心筋梗塞はもちろん
どんなケガ、病気でも保障されます。
「金利も安く保障も手厚いからネット銀行で」
という方もいますが全疾病保障が適用される条件を知らない方がほとんどです。
一般団信は死亡、高度障害など適用されます。
一方、全疾病保障は
8疾病:就業不能状態が12ヵ月を経過した日
8疾病以外:就業不能状態が24ヵ月を経過した日
に適用されます。
ようは病気になっただけではなく
1年もしくは2年の間、仕事が出来ない状態じゃないと適用されないわけです。
最近は医療も発達しています。
病気になって1年、2年と入院することはまずないと思います。
それだけ長い期間の入院であれば亡くなる可能性の方が高いです。
死亡の場合は一般団信が適用されるので
ぶっちゃけ全疾病保障は不要です。
ガンと診断された場合、就業不能状態に関わらず保障が受けれます。
ようはガンと診断されれば住宅ローン残高の50%になります。
ただし上皮内ガン、皮膚ガンは除かれます。
上皮内ガンは血管やリンパ管が通っていない臓器の表面にとどまっていて深く広がっていない状態です。
完全に切除すれば転移、再発の可能性はほぼゼロですし大きな手術が不要で短期間での治療が可能なガンです。
私の父親も数年前になりましたが3日ぐらいの入院でした。
私の父親の場合だとガンになってはいますが
上皮内ガンなのでガン保障は受けれないということになります。
実際にガン保障が適用されるガンになった場合、遅かれ早かれ死亡するリスクは高くなります。
であればわざわざ金利をプラスしてつける必要もないかなぁと。
金利にプラスするぐらいなら生命保険などのガン保険に加入したほうがマシだと思います。
こういった事実を意外とお客さんは知りません。
ネットで見ても下の方に小さく注意書きがありそこに記載があるだけですからね。
少し調べて「自分はなんでも知っている」と考える方もいますが
実際には少し調べたぐらいではわからないことの方が多いです。
自分は間違っていないという思い込みは
他人からの意見を聞き入れなくなります。
その結果、損をしているということも大いにあるのでご注意ください。
当店では物件購入だけでなく火災保険、住宅ローン、団信についての相談も受け付けています。